親の在宅介護が始まると、家族が気負ってしまい何でもか自分たちでやろうとしてしまう傾向が強くなるものです。しかしながら、そうした状況は介護をする側が介護疲れを起こしやすく、共倒れになってしまう可能性があるため注意が必要です。
介護福祉が充実している日本では、サービスを受ける高齢者、もしくはその家族が必要に応じて老後の過ごし方を自由に選択することができる時代になりました。そんな中、家族が親の在宅介護をするようになった暁には、介護福祉サービスをうまく利用して負担軽減をし、介護とよい距離を保ちながら付き合っていくことが重要視されています。
在宅介護の負担を軽減し、要介護者を支えてくれる優れたサービスとして挙げられるのが、デイサービスです。デイサービス施設では、高齢者を日中の間だけ預かり、身の回りのお世話をしています。具体的には、食事の介助や入浴、排泄の世話の他、レクリエーションなどを実施しています。
デイサービスの時間帯は、午前中から夕方までのため、その間だけでも家族は介護から開放され、買い物や家事、そして自分の時間を持つことができます。そのため、デイサービスの利用だけで気持ち的な余裕が生まれ、介護とうまく付き合うことができるようになるのです。
このように親の在宅介護をする際には、自分で負荷を抱え込むことなく、介護サービスを上手に活用することが大切です。もし、介護を一人で抱えてしまうと、それがストレスになり、要介護者にもそのイライラが伝わってしまいます。高齢者自身、自分の存在が迷惑をかけていることを実感するのは、とても悲しいことです。そんな状況を作らないためにも、積極的に介護サービスを利用するようにしましょう。その方が、双方にとって良い結果をもたらすはずです。